Research findings on neurolinguistic programming: Nonsupportive data or an untestable theory?.
NLPに関する研究調査結果 : 支持されないデータまたは不可能理論?
- シャープリーが1984年に発表したNLPに関する論文やEinspruchとFormanによる実験結果についての論文、その他の論文を参照しながら、NLPで提唱されている「代表システム」(いわゆるVAK)仮説の有効性を検証した。
- 実験例44件のうち、「代表システム」を支持するデータは6件(13.6%)に過ぎなかった。
- 「代表システム」の存在及び「述語との一致」(この述語の一致とは、視覚タイプの人が色や形などの視覚情報を使って話をしたりするという傾向のこと)ならびに眼球の運動(アイ・アクセシング・キューと呼ばれているもの)はデータによって支持されない。
こうした結果を勘案すると、NLPについては、
- 決定的な効果を欠いている
- 検証をすることができない
ということになるだろう。
- NLPで提示されている理論とやり方は、上記のデータで支持されることができなかった。
- 診療における職業的説明責任(アカウンタビリティ)の観点からすると疑問が持たれる状態。
- また、Elichの論文を引用し、「NLPは、『心理学の一時的な流行に過ぎない』というのでないとすると、カルトと同族の状態となっている。」と記述している。
(*心理学の一時的な流行:原文では psychological fad)
Research findings on neurolinguistic programming: Nonsupportive data or an untestable theory?.
http://psycnet.apa.org/?fa=main.doiLanding&doi=10.1037/0022-0167.34.1.103