降りる駅を忘れる ダレン・ブラウンのTV番組 Tube

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ダレン・ブラウン / Derren Victor Brown

ダレン・ブラウンのTV番組

降りる駅を忘れる―tube―

※Derren Brown “Inside your mind (2003)” より。 

Excuse me, sir, can I ask you what stop you're getting off at? (どの駅で降りますか?)

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Warren street. (ウォーレン・ストリート)
Pardon? (すみません?)
Warren street. (ウォーレン・ストリートです)
Can I sit with you? (一緒に座っていいですか?)
The documentary is about
how easily trains of thought can become confused,
(このドキュメンタリーは一連の考えがいかにたやすく混乱するか)

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and you can have some
information that you know
and it's suddenly gone from your mind, like that.
 (知っていることがそんな風にして突然心から消えてしまうか)

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*ここで手を振っていますね

Sorry, what was the stop you were getting off at?
Look at me. What was the stop you were getting off at?

さて、どこに注目するか。

trains of thought = 一連の考え ということですが、
trains (列車)は地下鉄を走っているものですね。 (関連語)

thought can become confused の部分だけをとると、「考えは混乱することもある」
it's suddenly gone from your mind, like that. の部分は、
「そんな風にあなたの心から消えてしまった」とも訳すことができます。

動画を見ると、ここでもう混乱してしまっているように見えます。
この一文は暗示としてよく効いていると拝察します。

あと、
what was the stop you were getting off at?
のところですが、

ここはアナログ・マーキング、要は声の抑揚で、
what was the のところがやや小さくて、
'STOP' 'YOU' 'GETTING OFF' のところを大きく発声しています。

get off = 降車する です。 でも、英語の辞書をよく調べて下さい。
get off には、 「言う」とか「述べる」 という意味もあることに気づくでしょう。
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ダレン・ブラウンがどこまで狙って言葉を選んでいるのかはよくわかりませんが、

・カメラが入った状況で神経がかなり興奮状態にある
・「そんな風にあなたの心から消えてしまった」とも聞こえる言葉
・what was the stop you were getting off at?のアナログ・マーキング
 (注)最初に質問を言葉がこの言葉でしたね。
    そのときにはウォーレン・ストリートと答えていたのに、
    後で同じ質問に答えられなくなったのはその間のやりとりによるものでしょう。
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「on the tips of my tongue」 (「舌先にあるのに~」→日本語では「ノドまで出かかっているのに~」Derren Brownも時には失敗します(笑)この男性はアーチウェイで降りる予定なのですが・・・・あっ!アーチウェイだ!申し訳なさそうなDerren Brown友達との約束に間に合いません。

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