ダレン・ブラウンのTV番組

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ダレン・ブラウン / Derren Victor Brown

ダレン・ブラウンのTV番組

マインド・コントロール

チャンネル4での最初の放送、「ダレンブラウンのマインド・コントロール」
(2000年)から、彼は「読心術」で急速に有名になった。ダレン・ブラウンは
彼の番組「トリック・オブ・マインド」のはじめに、「マジック、暗示、心理学、
ミスディレクションとショーマンシップ」を用いて結果を出していると述べている。
彼の知識とスキルを用いることにより、予見し、人の考え方に微妙な暗示で影響を
与え、意思決定の過程を操作し、微妙な身体のサインやボディ・ランゲージによって
その人が考えていることを読むことができると思われている。


テレビの仕事は、2年以上前に60分の特別番組3本でスタートし、6部構成の
シリーズ番組「マインド・コントロール」となり、また、その番組のベスト版を
再構成した1時間のショーとなった。
最初のシリーズのハイライトシーンがDVD及びビデオとなり、「ダレン・ブラウン
-あなたのこころ内側」として発売されている。

ロシアン・ルーレット

2003年10月5日、ブラウンは「ロシアン・ルーレット」をチャンネル4で、
その大部分を生放送で実演した。その離れ業は、表面上は、イギリス国外の
ジャージーの非公開の場所で演じられた。イギリスの法律では、拳銃の所持が
禁じられているからである。助手として1万2千人の応募があったが、その離れ業の
日までに5人に絞り込まれた。その中でただ一人選ばれたジェームスが1から6まで
の番号のついた回転式拳銃の弾倉のひとつに銃弾を込めた。それは、ブラウンが
こう言った後のことだった。「その番号のうち、<ひとつ>を選びなさい。心の中で
考えて<ひとつ>を選びなさい。これらの番号の中のどの<ひとつ>でもかまいません。
番号を決めてください。あなたは<ひとつ>を考えています。」ジェームスはそれから
1から6まで数を数えた。銃弾の込められている場所を当てようと試み、ブラウンは
拳銃をこめかみにつけ、3番、4番と、次々と引き金を引いた。5番だと決めたように
見えたときには、自分から銃を離して撃った。その弾倉が空だとわかったとき、
1分以上の時間をおき、6番の弾倉のときに再び拳銃をこめかみにつけ、そしてすぐに、
1番の弾倉で自分から銃を離して発砲し、サンドバッグを射ち抜いた。

この番組は、最初、英国警察の上層部からとがめられた。この番組のマネを恐れたと
いうことが明らかである。しかしながら、撮影場所がジャージーであると公表された
とき、多くの人々が、ブラウンはいかさまをやったのだと責め立てた。数日後、
ジャージー警察は、その番組は前もって相談があったと説明した。そして、「実弾は
込められておらず、危険にさらされた者は、いかなるときにおいても、誰もいない」
と公表した。一方、番組のはじめのほうで実演されたように、実包されていない
薬きょうを使って至近距離から撃つのは非常に危険であり、致命的ですらある。

ブラウン自身は番組の弁護をし、こう言った。「多分奇妙に聞こえることでしょう。
しかし、マジックの出演者は、「あれは本当?」だとか「あれは本当じゃないの?」
などと聞かれたりするものです。そういったことによって、私はとても満足できる
レベルまで上がることができるのです。あとに残されたものは、ものすごいテレビ
番組だけです。」

降霊術

ブラウンの次の企画は、2004年5月31日に、チャンネル4で放映された。「ダレン・
ブラウンの降霊術」では、ロウハンプトン大学の学生たちと本物の霊媒を出演させた。
そのイベントは、1974年に「自殺協定」を結んだ12人が自殺したあと、超常現象が
続くといわれているエルサム・ホールで行われた。ブラウンは、スピリチュアリスト
に用いられている方法で実演をはじめた。

ショーでは、テレビの視聴者も参加する形式が試みられた。最初は、写真を見て
「自殺協定」のメンバーを当てるというものだった。12枚の写真が、半分はカラー、
半分は白黒という決まったパターンでスクリーンに映し出された。視聴者には、
「関係があると感じる」カラー映像のひとつを選ぶよう指示が出された。ブラウンは、
次に、視聴者に写真間での動きのパターンを示した。(例えば、隣り合った白黒
写真同士で左に動かす、右に動かすといったようなものである。)写真の位置と
動きについての指示は、最初にどの写真が選ばれようとも、最終的には「ジェーン」
となるように注意深く仕組まれた。10人の学生もまた「ジェーン」を選んだ。
引き続きウィジャボード(西洋版コックリさん)のシーンでは、学生によって
導き出された「霊」が「ジェーン」の名前を綴った。

2人の学生と、テレビ視聴者は都市の名前を書くようにと言われた。学生は2人とも
「ロンドン」を選んだ。

最後のシーンでは、霊媒自身、学生たちが「ジェーン」とコンタクトするのを見た。
一人の学生が、あたかも自分は「ジェーン」であるというように、彼女の人生の詳細
を語った。一通の手紙と短い映像により、その正確さが確認された。

ブラウンは彼の用いた操作について説明を始めた。その内容としては、写真の位置と
指示について、そして、ウィジャボードのシーンにおける観念運動の効果について
である。「自殺協定」などはなく、実在の「ジェーン」がショーの終りに学生たち
に紹介された。彼の著書「トリック・オブ・マインド」の中で、ブラウンは、
「ショーが放送されたときの非難とは反対で「降霊術」は生放送ではなかった」
と書いている。「そのときには人にそう信じさせる必要があった」と彼は言う。

チャンネル4には700件の苦情が来た。そのほとんどがそのエピソードが放送される
前のことである。「何か普通ではない」と感じた視聴者はある電話番号に電話をする
ように案内され、電話をかけてきた人には「ショーは注意深く企画されたものであり、
超常現象など起きてはいない」と説明された。ブラウンはまた、切迫したウィジャボード
のシーンにおいては、視聴者に向けて、「(宗教的な理由であれ何であれ)異議を唱える
人はショーを見るのを止めるように」と警告した。

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